草花
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去年の秋に申請した平成18年度科学研究費補助金の結果が出た。不採択だった。研究テーマと計画が審査員から評価されなかったということで、非常に残念である。
これで来年度以降の予定が何もなくなった。今後の可能性をじっくり考えようと思う。
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先日、たまたま報道ステーションを見ていたら
北勢線の脱線事故のニュースが出た。
幸い、運転士と乗客7人にけがはなかったそうだ。
http://www.asahi.com/national/update/0412/NGY200604120003.html
私が高校生のとき通学に利用していた電車。
日本で最も線路の幅が狭い。
(鉄道用語でナローゲージと言うそうだ。)
当時、木製の車両(220系だったかな)があって
きしみ具合がよかった。
なつかし。
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3月後半に日本物理学会第61回年次大会に参加するため松山へ行った。高速バスで明石大橋をわたって四国に入ったのだが、途中、鳴門海峡で渦潮を見ることが出来た。松山は滋賀よりも暖かく、桜の花が咲き始めていた。
私は3月29日に領域12の溶液・液体というセッションで発表した。「遠赤外分光法を用いた水溶液における動的水構造の研究」という演題で、水、アセトンおよびこれらの混合液の遠赤外分光について話をしたのだが、内容が多くなりすぎてしまって、あまりよい出来ではなかった。質疑応答では水の温度依存性に関する質問が出た。これは私も気になっていたが後回しにしていた問題だったので、さっそく取り組もうと思う。
高速バスで31日に帰宅して、4月2日に首都大学東京の南大沢キャンパスでの電気化学会の第73回大会に出るために新幹線で移動。関東では桜が満開だったので驚いた。立川で一泊して次の日に「THz関連領域のダイナミクス」というシンポジウムで招待講演をした。質問が多くきたおかげで問題点が整理できたし、今後の方向性がよりはっきりした。
THz関連の物質科学の研究者が私以外に4人来ており、この分野の講演をまとめて聴けたことがうれしかった。どの発表でもディスカションが活発でためになった。
テラヘルツあるいは遠赤外の周波数域は、電気的な性質を持つマイクロ波と光学的な性質を持つ赤外との狭間にあって、あまり研究されてこなかった。しかし近年になって、テラヘルツ分光や放射光利用の装置開発が進んだことにより、分光データがようやく出始めたのである。この領域は振動現象と拡散現象の境界でもあり、実は最もおもしろい分光学的な情報を持っているということを実感できた。疲れたが実りの多い学会シーズンだった。
ところで、松山では路面電車に乗って観光地めぐりをする時間が少しあった。右は戦後に再現された愚陀仏庵の写真。夏目漱石が松山中学で英語教師をしていたときの下宿で、療養のため帰省した正岡子規が二ヶ月ほどすごした。一階に子規、二階に漱石が住んでいたそうだ。
市内の博物館などで見た子規の持ち物や水彩画の素朴さが心をうつ。結核をわずらい35歳の若さで亡くなるのだが、晩年に「仰臥漫録」という日記をつけており、
夕 体温三十七度三分
鰻飯一鉢(十五銭)飯軟らかにして善し 芋 糠味噌漬
夜便通
などと体温や食事のメニューまで事細かに書き残している。子規は健啖家だった。私も日記をつけているので親近感を持つ。子規はこの日の夕食の後、病床で呼吸が苦しい中、
芋の湯気団子の露や花すすき
虫の音の少なくなりし夜寒かな
と詠んでいる。このあと「この冬を越すことは甚だ覚束ない」と予見し、医者に「もう三ヶ月の運命だとか半年はむつかしいだろうとかいうてもらいたい者ぢや それがきまると病人は我儘や贅沢が言われて大いに楽になるであろう」と書いた。私は詩の良し悪しなど知らないが子規の正直さが好きである。
ではまた。
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