歯科検診を受けた
昨日、2年ぶりに歯医者に行った。別にどこも悪くない。ただ妻が診てもらっておくように、と言うからである。めんどくさいのだが、この程度のことで妻に抵抗するのは労力の無駄である。
大学から自転車で5分ほどのところにある歯医者さんを予約した。以前お世話になったことのある、小さな医院である。治療用のリクライニングシートに座り、歯の検査とクリーニングをお願いした。主に若い歯科衛生士さんが対応してくれたのだが、30分ほどの処置は丁寧だった。研磨するだけなので痛みはほとんどなく、頭越しに口の中をのぞく衛生士さんの顔をぼんやり眺めているうちに終わった。
椅子を起こしてもらって、口を濯ごうとしたら口が閉じないので焦った。長時間口を開けていたため、顎の関節が外れたらしい。(正確には顎関節脱臼。)久しぶりだが、私にはたまにあることだ。
痛みはないのだが、小さなゴムボールを噛んでいるような感触で、どうしても上下の歯を合せることができない。「あ」と「わ」の音しか発声できないので、しゃべろうとしても言葉にならない。それでも顎が外れたということは衛生士さんに伝わったようで、彼女は応援を呼びに姿を消した。
以前も別の歯科医院で、治療中に顎が脱臼したことがある。こういう患者はたまにいるらしい。このときは歯医者さんが口の中に指を入れ、下あごを掴んで持ち上げるようにして、うまく関節をはめてくれた。今回はきりっとした表情の衛生士さんが来て、外から顎の関節を軽く押さえたら、楽に口が閉まった。正面から見ると顎の位置が少しずれているのがわかるらしい。少し勉強になった。
小学生のころに読んだ小説で、あごの脱臼を治すのに、頭に座布団を乗せて上から金槌でたたく、というのがあった。見た目には面白いが、私は遠慮したい。私のやり方は、自分の手のひらであごと頭を挟むように押さえ、顔の縦方向に圧力をかけるというものである。これはこれで、見ている人はびっくりするようだ。力づくの方法で、あまり関節によいとは思えない。今度顎が外れたら、鏡を見ながらいろいろ試してみたいと思う。
ちなみに、「虫歯はありません。歯茎も非常によい状態です。」という検査結果だった。「6ヵ月後にまた来てください」とのことである。
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