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2011年3月 8日 (火)

「最後の晩餐」とスカラ座の「ベニスに死す」

サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会にあるレオナルド・ダ・ビンチの「最後の晩餐」を見るためには予約が必要なのだが、日本からうまく電話がつながらなかった。だから少し割高になるけれど、LookMiというバスツアーに参加することにした。ドゥオーモ(街を代表する教会堂)、スカラ座、スフォルツァ城、最後の晩餐という順に周る。

「最後の晩餐」は保存の状態がよくないため管理が厳重で、絵を観られるのは15分間のみ。薄暗いホールの壁に描かれた油絵。中央にキリスト、左右に6人ずつ弟子と思われる人物。迫害を受けたキリストが処刑の前夜に弟子たちと同じテーブルで食事をしている。キリストが伏目で静かに口を開き、「汝らのひとり、われを売らん」と言う。そして動揺する弟子たち。若くして死ぬキリストと残される弟子たちの劇的な場面。優しい表情のキリストから声が聞こえてくるようである。

午後からレオナルド・ダ・ヴィンチ国立科学技術博物館を見学。イタリアは産業革命以来、物作りの先進国である。機関車や飛行機など実物のメカを見るのは楽しい。

夕方、ピザッテリア(ピザのレストラン)で食事。チーズ、生地、サラダにかけるバルサミコ酢など、私が知っている味とぜんぜん違うように感じる。とにかくおいしい。

夜はスカラ座でオペラ鑑賞。席は5階のバルコニー。(もちろん安めのチケットです。)コップの壁から底を覗き込んでいるような感じ。舞台の前方にいるオーケストラが真上から見える。演奏中に休みのパートの人がひそひそ話をしているのが見えたりして、これはこれで面白い。

演目は「ベニスに死す」。ベンジャミン・ブリテン作曲、エドワード・ガードナー指揮。歌詞は英語。私は原作者のトーマス・マンのファンではないので、物語のよさをうまく伝えられない。主人公はベニスのリゾートホテルに滞在する裕福な文筆家。何不自由ない身分のはずだが、暗い憂鬱な音楽と共に現れる。ポーランド人の少年を見て独り思いを煩わせ、声をかけるかかけないかで、演奏中の3時間ずっと悩み続ける。街でコレラが流行り始めても逃げ出さず、感染して死んでしまう。緊迫感のある演奏が素晴らしく、最後の場面では主人公に少し同情してしまった。

下はヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア(アーケード)、スフォルツァ城(3枚)、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会(3枚)、レオナルド・ダ・ヴィンチ国立科学技術博物館、ガッレリアの入り口、スカラ座。(2011/3/28)

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